事業紹介:ZINE(冊子)制作

情報が届きにくい層や、後世に残すべき地域の文化を形にするため、紙の冊子(ZINE)を制作しています。ウェブ全盛の時代だからこそ、手にとってじっくり読める紙の温もりは、人と人を確実につなぐ力を持っています。行政や地域団体、教育機関と連携し、企画から取材、編集までをトータルでディレクション。読んだ人が自ら行動を起こしたくなるような、人と地域をつなぐバリアフリーで人間味あふれる本づくりを行っています。

見えない壁を取り払う、やさしい情報づくり

知名町・和泊町からの依頼で制作した『やさしい島生活ガイド』。沖永良部島に暮らす外国人住民に向け、ごみ出しのルールや台風対策などを「やさしい日本語」でまとめました。これを活用したバスの乗り方講習会を実施したところ、「絵もあって分かりやすい。今度は一人でバスに乗ってみようと思う」という声をいただき、生活の不便を解消し、社会参加を後押しする確かな一歩を生み出しました。

地域のアイデンティティと誇りを未来へつなぐ

島ムニむんちゃの島ムニ保存会様からの依頼で制作した『しまむにのこれまでとこれから』。消滅危機言語である「しまむに(方言)」の継承活動に取り組む島民の軌跡をまとめたレポートです。全島を駆け巡って取材と編集を担当し、完成した冊子を読んだ高校生からは「島に帰ってきたと感じられるものとして残っていてほしい」との声が寄せられるなど、世代を超えて郷土への誇り(ちむぐくる)をつなぎます。

若者の感性を引き出す、取材・編集の伴走支援

沖永良部高校の生徒たちが島の職業人を取材してまとめた『えらぶ仕事図鑑』。このプロジェクトでは、生徒たちへ取材・執筆のノウハウを指導し、最終的な記事の編集サポートを担当しました。プロの技術を伝えつつ、生徒たちの瑞々しい感性を引き出した結果、「取材を通して、自分たちの島にはかっこいい大人がたくさんいるんだと気付いた」という喜びの声を生む、教育効果の高い制作支援となりました。